メールサーバサービス利用者向けマニュアル

バーチャルドメインサーバのメールサーバサービスで提供しているサービス

バーチャルドメインサーバでは,メールユーザー向けのサービスとして以下の機能を備えています.

  • POP3sによるメールの受信機能 (注 1)

  • メールの転送機能

  • Webブラウザによる設定情報の管理 (パスワードの変更などを含む) (注 1)

注釈

注1. 学内ネットワークからのみ利用可能です.

メールサーバサービスの利用に際する注意点

ユーザアカウントの登録が完了するとメールサーバ管理者からユーザーアカウントと初期パスワードが配布されます. 利用の際には,以下の事項ついて注意してください.

注意

  • 初期パスワードは必ず変更してください.

  • バーチャルドメインサーバとの間でのメールの受信は,学内ネットワークからのみに制限されています.

  • メールはサーバに残さない設定にしてください.

メールサーバサービスの問い合わせ先について

各ドメインのメールサーバの管理は,それぞれのドメインのメールサーバ管理者が行っています.

注意

ユーザーアカウントの発行やメーリングリストの登録・削除等の依頼は,該当するドメインのメールサーバ管理者に問い合わせてください.

また, パスワードを失念した,不具合等が生じた場合など についても,まずは利用しているドメインのメールサーバ管理者に問い合わせてください.

メールクライアントの受信時の設定について

バーチャルドメインサーバは共有サーバです.メールをサーバに残さない設定にし,かつ,受信されたメールは こまめに取り出すようにしてください. 保存できる容量に制限(1GB) があります. これは各ユーザーがメールをバーチャルドメインサーバに残したままにすると,ディスクを大量に消費してしまい, 最悪サービスが停止するためです.

注意

UEC アカウント をお持ちの方は, @UECメール等への転送とするよう,ご協力ください.

メールユーザーのための設定作業・利用方法

初期パスワードの変更とその他ユーザー情報修正方法について

設定情報の管理は,Webブラウザを利用します. バーチャルドメインサーバの設定情報の管理を行うURLは以下になります. なお,管理画面へのアクセスは, 学内ネットワークからのみ に制限されています.

上記のURLにアクセスするとログイン画面が表示されます. ここで,メールサーバ管理者から配布された情報をもとにログインします.

ユーザアカウント

配布されたユーザアカウント

ドメイン

ご利用のドメイン名

パスワード

初期パスワード

ユーザー情報修正画面に移動します. ここでは,パスワードの変更のほかに実名とルーティングの設定を行えます.

  • 実名

    実名はメールサーバ管理者が参照するもので,メールの送受信には利用されません.変更する際は, 各ドメインのポリシーに従ってください.

    なお,実名に利用できる文字は 英数字のみ です.特に日本語等のマルチバイト文字は入力しないでください.

  • 初期パスワードの変更

    パスワードは,12文字以上で大文字,小文字の英数字と記号 などを含めて構成し,第三者に容易に推測できないようなものにしてください.

    「新パスワード」「パスワード(再入力)」に新しいパスワードを入力します. 同じ内容を入力する 必要があります. ご注意ください.

  • ルーティング

    この場合のルーティングとは,バーチャルドメインサーバで受信したメールの処理方法になります.

    以下の四つから一つだけ選択できます.

    転送及び不在通知設定を無効にする

    バーチャルドメインサーバにて受信します(デフォルト設定).

    削除済み

    このユーザアカウントを無効にします.受信したメールは破棄されます.

    転送先メールアドレス

    ここで設定した転送先メールアドレスに受信したメールを転送します.

    転送元アドレスと転送先メールアドレスを有効にする

    こちらのチェックボックスを有効するとバーチャルドメインサーバ上にもメールが残ります. (注2)

    不在通知設定を有効にする

    使用しないでください. (不在通知設定について 参)

設定変更は,「ユーザーを修正」をクリックすることで有効になります. 作業を終了または放棄してやり直すために管理画面からログアウトする場合は,一番下の「Log Out」をクリックしてください.

注釈

注2. 主に転送先でのみメールを受信するのであれば,こちらのチェックボックスは無効にしてください.

詳しくは メールクライアントの受信時の設定について を参照してください.

不在通知設定について

不在通知設定(バケーション機能)は, 昨今の迷惑メールが大量に送受信される状況では利用してはいけない機能として認識されています.

注意

本機能を 有効にしない ようご協力ください.

メールサーバサービスの利用のための情報

バーチャルドメインサーバ(post-9, post-10)のメールサーバサービスで利用できるプロトコルは以下の通りです.

  • POP3s

その他,送信サーバとして以下があります.

  • SMTPsサーバ mx-delivery.uec.ac.jp (注3)

注釈

注3. UEC アカウント をお持ちの方のみ利用可能.詳しくは SMTP接続のタイムアウトについて を参照してください.

メールクライアントの設定に必要な情報

メールクライアントソフトやバージョンにより,項目名や配置が異なる場合がありますが,適宜読み替えてご利用ください. 本マニュアルでは,Thunderbird の項目に例に記載しております. 以下の例では 配布されたユーザアカウントを taro,ドメイン名を dentsu.uec.ac.jp としています.

  • 受信サーバーの設定 POP3s/SMTP (通信経路が暗号化されません)

    学内のみ使用可能です

    プロトコル

    POP3s

    ホスト名

    post-9.cc.uec.ac.jp (post-9を指定された方)

    post-10.cc.uec.ac.jp (post-10を指定された方)

    ポート番号

    995(デフォルト)

    接続の保護

    SSL/TLS

    認証方式

    通常のパスワード認証

    ユーザ名

    taro@dentsu.uec.ac.jp

    パスワード

    パスワード

  • 送信サーバの設定

    プロトコル

    SMTPs

    ホスト名

    mx-delivery.uec.ac.jp

    ポート番号

    587

    接続の保護

    TLSまたはSTARTTLS (単に「暗号化する」と表記される場合もある.)

    認証方式

    通常のパスワード認証

    ユーザ名

    UECアカウント

    パスワード

    UECアカウントのパスワード

SMTP接続のタイムアウトについて

メール送信サーバの状況により,稀にメールの送信時にタイムアウトが発生し,メールの送信に失敗することがあり ます.あらかじめSMTP接続の タイムアウト秒数を300秒程度 に設定してください.

これは本学の メール送信サーバ (/srv/all/uecmail/) に対して短期間に大量の迷惑メールが送信されるいわゆる DoS 攻撃が発生し, その結果,SMTP 接続ができてもメールの送信に一時的な支障が生じてしまうためです.

学外ネットワークから利用するためには

バーチャルドメインサーバのメールサーバサービスは, 学外からメールの受信を直接行う方法はありません. (注4)

代替案として,UECアカウントをお持ちの方は,学外ネットワークと送受信可能なメールサービスへの転送を利用 する方法とリモートアクセスを利用して送受信を行う方法があります.

  • 転送を利用する方法

    @UECメールは,学外からのメールの送受信が可能です.こちらへの転送をご検討ください. 詳細は, 学内メール をご参照ください.

  • リモートアクセスを利用する方法

    情報基盤センターでは,リモートアクセスサービスとしてアクセスVPNを用意しております. アクセスVPNサービスのポートフォワーディング機能をご利用ください. 詳細は, VPN をご参照ください.

UECアカウントをお持ちでない方は,大変申し訳ございませんが,情報基盤センターで用意しているサービスによ り学外ネットワークから利用する方法はありません.学外のフリーメールサービスへの転送をご検討ください.

実際に利用するフリーメールサービスについては,各ドメインのポリシーに従ってください.

注釈

注4. メールの送信は,学外ネットワークから可能です.

詳しくは メールクライアントの受信時の設定について を参照してください.