アプリケーションの利用方法

Environment Modules (以降,Moduels) はアプリケーションの実行環境を管理するシステムです. Modules を使い,アプリケーションの動作に必要な環境を読み込んだ(ロード)した上で, アプリケーションを実行します.

利用可能なアプリケーションを確認する (module avail)

sol にログインし, module avail を実行することで 利用可能なアプリケーションの一覧を確認できます.

$ module avail

------------------------------- /etc/modulefiles -------------------------------
matlab/2021b(default)  OpenJDK/11.28            python/3.10.2(default)
matlab/2022a           OpenJDK/17.0.2(default)  texlive/2021(default)

アプリケーションを使う (module load)

sol 上でアプリケーションを使うためには,以下の手順が必要です.

  1. アプリケーションの実行環境をロードする

  2. アプリケーションを起動する

コマンドプロンプトから module load <ソフトウェア名>/<バージョン> を実行することで, アプリケーションの実行環境をロードできます. 実行環境をロードした後,各アプリケーションのコマンドを実行することで, アプリケーションを利用できます.

以下の例では,Python の3.10.2をロードし,その後,実行しています.

$ module load python/3.10.2
$ python3
Python 3.10.2

ロードされているアプリケーション実行環境を確認する (module list)

コマンドプロンプトから module list を実行することで, 現在ロードされているアプリケーションを確認することができます.

$ module list
Currently Loaded Modulefiles:
1) matlab/2021b(default)     3) python/3.10.2(default)
2) OpenJDK/17.0.2(default)   4) texlive/2021(default)

アプリケーション実行環境をアンロードする (module unload, module purge)

コマンドプロンプトから module unload <ソフトウェア名>/<バージョン> を実行すると, ロードしているアプリケーション実行環境をアンロードすることができます. 以下の例では,Python 3.10.2 アンロードしたため,続く python3 コマンドは, バージョン 3.10.2 ではなく,OSデフォルトの 3.8.2 が実行されています.

sol:~$ python3 --version
Python 3.10.2
sol:~$ module unload python/3.10.2
sol:~$ python3 --version
Python 3.8.10

コマンドプロンプトから module purge を実行すると, ロードしているアプリケーション実行環境を全てアンロードすることができます.

$ module list
Currently Loaded Modulefiles:
1) matlab/2021b(default)     3) python/3.10.2(default)
2) OpenJDK/17.0.2(default)   4) texlive/2021(default)
$ module purge
$ module list
No Modulefiles Currently Loaded.

アプリケーション実行環境を切り替える (module switch)

コマンドプロンプトから module switch を実行することで, アプリケーション実行環境を切り替えることができます. 異なるバージョンのアプリケーションを使い分けたい場合に使用します. 以下の例では MATLAB 2017b から MATLAB 2017a への切り替えを実行しています.

$ module list
Currently Loaded Modulefiles:
1) matlab/2021b
$ module switch matlab/2021b matlab/2022a
$ module list
Currently Loaded Modulefiles:
1) matlab/2022a

ログイン時にソフトウェアを自動的にロード/アンロードする

.bashrc.tcshrcmodule コマンドを書き込むことで ログイン時にアプリケーション実行環境を自動的にロード/アンロードできます. 以下の例は,bash を利用している場合において,ログイン時に python をロードする設定例です.

$ vim ~/.bashrc (.bashrc ファイルを編集する)
module load python (この行を追記する)

編集後,Sol に再度ログインすると以下のように python がロードされた状態から操作できます.

$ ssh <UECアカウント>@sol.edu.cc.uec.ac.jp
$ module list
Currently Loaded Modulefiles:
1) python/3.10.2

日本語入力

日本語入力には Mozc を使用します.

emacsは,起動後 CTRL + \ (バックスラッシュ)で 日本語入力の切り替えができます.

その他のGUIアプリケーションは, Windowsキー + SPACE で 日本語入力の切り替えができます.